セルフエスティームとは“自分を大切な存在だと思う心”のことをいいます。セルフエスティームが高い人は、問題解決能力やストレスへの対処能力、人と上手に付き合う能力に富んでいることが知られています。セルフエスティームは教育的な働きかけによって高めることができるので、現在、さまざまな試みがなされています。

 

このセルフエスティームとむし歯予防の関係を調査した研究があります。自立のスタート期である小学校5,6年生を対象とした調査なのですが、そこでは、セルフエスティームの高い子供ほど「お茶や水」などむし歯になりにくい飲み物を選んで飲んでいることが示されています。また、セルフエスティームの高い子供は「自分ががんばれば虫歯は予防できる」と考えており、「自分の親は健康に気をつけて生活している」と親の行動を高く評価する傾向にあることも示されています。

 

この調査の結果から考えられるのは、子供が親の行動を肯定的に評価できるような良好な親子関係にある家庭においては、子供が「自分は家庭内で大切な存在である。」という高いセルフエスティームが形成され、それが保健行動、保健意識を強化する可能性があるということです。

 

“互いを認め合い、大切にする心に満ちている家庭”では子供のセルフエスティームが高くなり、子供たちは知らず知らずのうちに“大切な自分の歯の健康を守ろう”という気持ちになるのです。



【参考文献】
  1. 相澤文恵ほか:歯科保健行動の促進に関わるセルフエスティームの効果の分析,口腔衛生学会雑誌,55:426,2005.。
  2. 相澤文恵:歯科衛生士臨床を支えるResearch Library [3]セルフエスティーム−自分を大切な存在だと思う心がう蝕を予防する,歯科衛生士,30(10),2006.

Comment





   

Calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Link

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM